ぶどう膜炎とは?(4)
これまでの記事では、ぶどう膜が人間の眼球の内側にある、
・脈絡膜
・毛様体
・虹彩
の三つの組織の総称名であることや、。
ぶどう膜炎の原因の多くが
・サルコイドーシス
・原田病
・ベーチェット病
で、この3つが『三大ぶどう膜炎』と呼ばれていることを説明しました。
また、原因がわからないケースも20~30%の確率で発生することも説明しました。
また、三大ぶどう膜炎のほかにも、臓器移植手術やエイズで、
免疫力が低下している人がウイルスに感染して起こるぶどう膜炎もあることを説明しました。
では、「ぶどう膜炎とは?(3)」の続きです。
これまで見た様に、ぶどう膜炎はけっして簡単な眼病ではありません。
なので、医師からぶどう膜炎と診断された場合には、点眼薬だけでなく、
内服薬や点滴注射を処方される場合も珍しくありません。
それも、長い期間処方されることも多いので、お薬のことを知っておくことも大切になります。
・ステロイド薬:炎症を抑える目的で使用されます。医師の指示どおり続けることが大切で、自己判断で止めたりするとかえって副作用が出ることもあります。
・散瞳薬:虹彩に炎症が認められる場合に処方されます。
・インフリキシマブ:炎症発作を抑える薬でベーチェット病に使用されます。
この他にも、処方される薬はありますが、主治医の管理指導の下で適切に服用することが重要です。
■ぶどう膜炎とは?~まとめ
ぶどう膜炎はアジア人に多い、最悪失明につながる難病とされてきましたが、
医療の進歩に伴い、早期に適切に治療をすれば失明という最悪のケースを防ぐことも可能になってきています。
なので、異常を感じたら早い段階で専門医の診察を受けることが非常に大切になってきます。