網膜裂孔の原因はこれ!
網膜裂孔とは、網膜に破れ目ができてしまう目の症状で、何もせずにいると深刻な眼病である網膜剥離を発症してしまうことがあります。
網膜裂孔の原因は、主につぎの3つとされています。
1加齢が原因の網膜裂孔
2強い近視が原因の網膜裂孔
3打撲による網膜裂孔
1「加齢が原因の網膜裂孔」とは:
本来、眼球の内部の硝子体(ゼリー状のもの)は、網膜の表面と隙間なく接しています。
しかし加齢とともにゼリー状の硝子体がサラっとした液体状に変化していきます。そして、
次第にゼリー状の液体の中に空洞ができて硝子体全体の容積も小さくなっていきます。
そうすると、今まで隙間なくピタっと接していた硝子体と網膜の間にすき間ができて剥離が起こります。
このことを、後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)といいますが、
剥離が起こる時に、網膜の弱かったり、硝子体と網膜の癒着が強い部分に、穴や裂け目ができることがあります。
これが「加齢が原因の網膜裂孔」です。
2「強い近視が原因の網膜裂孔」とは:
近視の人の眼球は細長く変形していています。元々丸かった形が長細くなって、網膜が引っ張られると薄く弱い部分ができ穴や裂け目ができることがあります。
これが「強い近視が原因の網膜裂孔」です。
3「打撲による網膜裂孔」とは:
ボクシングなどのスポーツで眼を強打すると、網膜裂孔が起こることがあります。
これが「打撲による網膜裂孔」です。
硝子体と網膜が癒着して網膜が引っ張られて生じる網膜裂孔を「牽引性裂孔」といいますが、
中でもこの「牽引性裂孔」は網膜剥離に進行しやすいという特徴があります。