網膜裂孔の治療方法
網膜裂孔を治療する方法としては、
「レーザー光凝固術」という治療法があります。
レーザー光凝固術は、裂孔(網膜にできてしまった"破れ")の周囲をレーザーで焼き固めて糊付けし、
網膜剥離へ進行することを予防することが目的の治療法です。
そもそも網膜裂孔とは、網膜にできる「破れ」のことですが、
網膜裂孔の問題点は、網膜裂孔が原因で網膜剥離を引き起こすことがあることです。
ほとんどが老化現象とされる後部硝子体剥離のうち、
6~19%の確率で起こるとされている「網膜裂孔」ですが、
中高年以降の人に多く起こる現象とされています。
そして、この網膜裂孔の段階では、まだ網膜剥離は起こっていないことが多く、
仮に網膜剥離があっても、まだ僅かな剥離であることがほとんどです。
なので、この網膜裂孔の段階で早めに適切な治療をして、
網膜剥離への進行を予防することが極めて重要になってきます。
網膜裂孔で網膜にできてしまった"破れた穴"は、
そのまま放置しておいて自然に塞がることはありません。
とくに、中高年以降の人に多い牽引性裂孔の場合は、
いづれ網膜剥離に進行すると思っていたた方がいいです。
なので、網膜裂孔の段階で破れた穴の周囲を、レーザーできちんと焼き固めることができれば、
網膜剥離に進行する険性が低くなり、失明にいたってしまう恐れも少なくなります。
ちなみに、レーザー光凝固術は、日帰りができて一人で電車でも帰れます。
手術当日の晩から飲酒も入浴もOKなので殆ど日常生活に影響はありません。
なので、早い段階で適切な治療を受けることが望ましいです。