網膜剥離とは?(5)
網膜剥離は、放置すると最悪で失明の危険もある怖ろしい目の病気です。
そして、飛蚊症がその初期症状の兆候(サイン)として発症している場合があります。
なので、飛蚊症を自覚している場合、念のため、網膜剥離についての予備的知識を持っていた方が、
まさかの時にも適格な対応が可能となるので安心です。
では「網膜剥離とは?(4)」の続きです。
■網膜剥離の手術方法
網膜剥離の手術法は、
・裂孔の大きさや位置
・網膜剥離の進行度合い
・硝子体出血の有無
などによって異なりますが、大きく「強膜バックル術(強膜内陥術)」と「硝子体手術」に分けることができます。
手術方法の具体的内容は、専門的になりすぎるので詳細は省かせてもらいますが、
網膜剥離の手術の後には、1週間~2週間うつぶせの姿勢を保つ必要がある場合もあり、仕事や学校などの日常生活に支障が出ることもあります。
■網膜剥離の手術後の注意点
・通院の必要性
時間が経過すると網膜が再び剥離することがありますので、
手術後は定期的な経過観察が必要です。なので、半年~1年に1回程度の経過観察は、
可能な限り長い期間行った方がいいです。
・仕事などへの復帰
最近は、手術後の早い時期に仕事へ復帰できることが多くなっています。
ただ、大型自動車や2種など特殊な自動車の運転で、一定レベル以上の視力や立体視が必要とされる職種の場合は、手術後暫くの間復帰できないこともあります。
・スポーツの再開
スポーツなどの運動は(時期が来れば)許可されるケースが多くなっています。
■網膜剥離とは?~まとめ
網膜剥離は、適切な治療をせずに放置したままにしておくと、網膜が全部剥がれてしまいます。
そして、剥がれた網膜には血液が流れないので最後には失明してしまいます。
最近は、手術も進歩して網膜復位率は向上していますが、術後にどの程度改善するかは、それぞれのケースによって異なります。
なので、網膜裂孔などの段階で、早め早めの治療を心がけて、網膜剥離まで症状が進行することを予防することが大切です。