網膜裂孔の治療方法(2)
網膜裂孔とは、網膜にできる"破れ(穴)"のことです。
網膜裂孔が問題なのは、網膜裂孔が原因で、深刻な目の病気である"網膜剥離"を引き起こすことがあるからです。
(網膜剥離は、最悪、失明の危険もあるこわい目の病気のことです。)
ちなみに、網膜裂孔で網膜にできた"破れ(穴)"は、
そのままにしておけば自然に塞がる、ということはありません。
(若い人の萎縮性円孔の場合は、網膜剥離に進行しないこともありますが、)
中高年以降の人に多い、牽引性裂孔の場合は、いづれ網膜剥離に進行すると思った方がいいです。
なので、網膜裂孔と診断されたら医師と相談して早期に適切な治療をすることで、
網膜剥離への進行を予防することが大変重要になってきます。
網膜裂孔を治療する方法としては、
「レーザー光凝固術」という治療法が一般的に行われています。
レーザー光凝固術は、裂孔(網膜にできてしまった"破れ")の周囲をレーザーで焼き固めて糊付けし、
網膜剥離へ進行することを予防することが目的の治療法で、
網膜にできてしまった"破れ(穴)"を修復して元の状態に戻したり、
視力を回復させるような治療法ではありません。
レーザー光凝固術の具体的な治療方法としては、
・まず目薬(散瞳薬)で瞳孔を開き、
・点眼麻酔をします。(通常、注射による麻酔は行いません。)
・手術時間は、短いケースでは約5分で終了します。長いケースでは1回20~30分程度のものを数回にわたって行う場合もあります。
・手術後に痛みを感じる場合もありますが、問題がなければすぐに帰宅可能で、飲酒や入浴も問題ありません。