光視症とは?
光視症(こうししょう)とは、何の光もないのに視野の周辺部や真ん中でフラッシュのようにピカっと光る、
キラキラした光源を感じる現象のことをいいます。
あるいは、火の玉のような光がスッと流れていくように感じられることもあります。
はじめはビックリしますよね!
光視症の原因はいくつかありますが、主なものは硝子体剥離が発症する際に起こる刺激とされています。
(網膜が硝子体に引っ張られることで受ける"刺激"です。)
どういうことかと言いますと、そもそも、
私たちの眼球は硝子体というゼリー状の物質で満たされていますが、
しだいに加齢とともに変質して、サラっとした液体状に変化していきます。
そして、だんだんゼリー状の液体の中に空洞ができて硝子体の容積も小さくなっていき、
今まで隙間なく接していた硝子体と網膜の間にすき間ができてしまいます。このことを、
硝子体剥離(しょうしたいはくり)といいますが、この硝子体剥離が起きると、
硝子体が剥がれて網膜を引っ張る状態になります。この"引っ張る"刺激を網膜が感じて、
何も光源がないのに光ったように見えてしまうのです。
なので、網膜と硝子体の癒着が取れて、硝子体が網膜を引っ張らないようになれば光は感じなくなりますが、
癒着がそのまま残ってしまうと、光視症の症状が数週間~数年間も続くことがあります。
その他にも光視症は、「脳の血管の病気」や「過労」「睡眠不足」などが原因で起ることもあります。
なので、光視症の症状を自覚しても、そのまま網膜剥離や網膜裂孔の初期的症状というわけではありません。
飛蚊症の場合と同様に、光視症を自覚したら、まづは眼科医の診察を受けるようにして下さい。