症状が急に悪化したら?
飛蚊症が発症して、糸くずのようなものや黒い影・黒ゴマ・たばこの煙状のもの・蚊や虫のようなものが、
目の前を浮遊するようになっても、殆どの場合はそのまま放置して問題ありませんし、
眼科でも慣れるように言われて、特に治療は行われません。
しかし、突然に浮遊物が増えたり、黒い影が大きくなったような場合は、
(深刻な眼病の可能性もありますので)一刻も早く眼科を受診することが大切です。
頭や目が痛くなったり、光視症(光源が何も無いのにピカッと視野の隅が明るくなったりする症状)が現れた場合も注意が必要です。
具体的には、次のような眼の病気のときに飛蚊症の症状が悪化することがあります。
・網膜裂孔
・網膜剥離
・ぶどう膜炎
・眼底出血
・硝子体出血…
もう一回、飛蚊症の症状をおさらいすると、
・目の前を<糸くず>や<黒い影>、<黒ゴマ>、<たばこの煙>、<蚊のような虫>のようなものが飛び回っている
・眼の中にカビの顕微鏡写真のような物が見える
・目の向きを変えたり、眼球だけ動かすと、動きにつれて飛び回るように移動する
・うっとおしくて目をこすっても消えない
・暗い所では気にならないが明るくして白いものを見たり青空を見た場合に見えやすい
といったものが飛蚊症の代表的症状です。
そして、殆どのケースは加齢などにより発生するケースで放置しても問題は無く、
病院でも慣れるようにして下さいといわれます。
しかし、急に目の前の浮遊物の数が増えたり、黒い影が大きくなったような場合は、
網膜裂孔や網膜剥離などの目の病気が飛蚊症の症状を悪化させている場合もありますので、
一刻も早く眼科を受診するようにして下さい。