目の打撲による飛蚊症とは?
目(眼球)を打撲すると、様々な眼の異常を生じることがあります。
よく知られているのはボクシング選手のケースですが、ボクシングに限らず、
スポーツなどで眼球を強く打撲すると、硝子体剥離や網膜裂孔を生じ飛蚊症を発症するケースがあります。
また、網膜硝子体出血がおきることでも飛蚊症を自覚することがあります。
しかし、これらの場合は、「網膜剥離」に進行しなければ、さほど心配することはありません。
とくに、スポーツや激しい運動をするのは若い人であることが多いと思いますが、
若い人の場合は、飛蚊症を自覚しても、いずれ慣れてしまって気にならなくなってしまうことが殆どです。
一方で、飛蚊症の症状が進行して、「網膜剥離」が起きることも考えられます。
眼球を強く打撲すると、網膜の最周辺部に裂傷ができて、網膜が剥離することがあります。
網膜剥離は、発見したらすぐに手術が必要な病気です。手遅れになったら、最悪、失明することも考えられます。
なので、スポーツなどで眼球を強く打撲した場合は、眼科を受診して検査を受けるようにして下さい。
検査を受けることで、治療が必要な状態か診断して貰うことができます。
例えば、網膜裂孔と診断され網膜剥離までは進行していなくても、レーザー光凝固や熱凝固・冷凍凝固などの治療方法で、
網膜剥離へ進行することを予防することも可能です。
■目の打撲による飛蚊症とは?~まとめ
スポーツに限らず、眼球を強く打撲したような場合は、
眼科で眼底検査を受けるようにしましょう。
大抵は、仮に飛蚊症が発症しても、心配ないことが多いですが、
網膜剥離まで進行すると失明の危険もあるので、一度眼科医に診てもらった方が安心です。