白内障とは?(5)
「白内障とは?」では、
白内障という症状の説明に加えて、白内障の原因について説明しました。
「白内障とは?(2)」では、
白内障の治療方法が症状の進行具合によって異なってくる、
ということと、具体的治療法について説明しました。
「白内障とは?(3)」では、
眼内レンズ(人工水晶体)にも、いろいろなタイプのレンズがあり、
現在は素材が柔らかいアクリルレンズが主流であることを説明しました。
「白内障とは?(4)」では、
単焦点眼内レンズについて詳しく見ました。
では、「白内障とは?(4)」の続きです。
2:多焦点眼内レンズ:
※多焦点眼内レンズは、遠くも近くも見える遠近両用レンズですが、健康保険の適応外になるので手術費用が高額になってしまいます。
一方で、遠くも近くもある程度見えるようになるので、メガネのお世話にならずに暮すことができたり、あるいは眼鏡の使用頻度を減らす事が可能になり、
日常生活は非常に楽になります。
多焦点眼内レンズは、2007年に厚生労働省の承認を受け先進医療として承認されました。
白内障手術後に、できるだけ老眼鏡を使いたくない方におすすめで、(ある程度)老眼鏡に依存しない生活が可能なので、
生活の質、QOL(quality of life)の向上を期待することができます。
日本で承認されている多焦点眼内レンズは、ほとんどが回折型多焦点眼内レンズですが、
他にも、屈折型の多焦点眼内レンズも選ぶことができます。
※回折型多焦点眼内レンズは、高齢者も安心して使用できるレンズとされています。一方、屈折型の多焦点眼内レンズは比較的若い方に向いています。