白内障とは?(2)|白内障の治療方法
前回の記事「白内障とは?」では、
白内障という症状の説明に加えて、白内障の原因について説明しました。
今回の記事では、白内障の治療方法について解説します。
では、「白内障とは?」の続きです。
前の記事で「白内障と診断されても本人がそれほど不便を感じなければ、
網膜剥離などのようにすぐに治療(手術)が必要というわけではありません。」
と解説しましたが、水晶体が濁るとモノが霞んで見えたり、二重にダブって見えたり、
光をまぶしく感じたり等の症状が現れてきます。そして、これらの症状が進行すると、
視力が下がって、眼鏡を変えても矯正できなくなってきます。
なので、ある程度の年齢(60代~)になると白内障の治療を受ける人が増えてきます。
■白内障の治療法
水晶体がいったん濁ってしまうと、それを元の状態に戻すことはできません。
なので、白内障の治療法としては手術を行って、白く濁った水晶体を眼内レンズに取り替える方法が一般的に行われています。
ただし、初期の段階の白内障の場合は眼薬で症状の進行を遅らせることができるケースもあります。
なので、白内障の治療方法は症状の進行具合によって異なってきます。
・ごく初期の白内障の場合
点眼薬による治療が行われます。ただし、あくまで白内障の進行を遅らせることが目的の治療法で、水晶体が透明な状態に戻ることはありません。
・生活に不便を感じだした場合
白内障が進行して、生活に不便を感じだしたら、一般的に眼内レンズを挿入する手術が行われます。
これは「超音波乳化吸引術」という手術で、濁ってしまった水晶体を取り除き、人工水晶体である眼内レンズを挿入します。
具体的には、超音波で水晶体粉砕して吸いだした後に眼内レンズを入れますが、場合によっては、
水晶体の核をそのまま粉砕せずに取り出すこともあります「水晶体嚢外摘出術」。