白内障とは?(6)
「白内障とは?」では、
白内障という症状の説明に加えて、白内障の原因について説明しました。
「白内障とは?(2)」では、
白内障の治療方法が症状の進行具合によって異なってくる、
ということと、具体的治療法について説明しました。
「白内障とは?(3)」では、
眼内レンズ(人工水晶体)にも、いろいろなタイプのレンズがあり、
現在は素材が柔らかいアクリルレンズが主流であることを説明しました。
「白内障とは?(4)」では、
単焦点眼内レンズについて詳しく見ました。
「白内障とは?(5)」では、
多焦点眼内レンズについて詳しく見ました。
では、「白内障とは?(5)」の続きです。
前記事では多焦点眼内レンズについて説明しましたが、
じつは、往年の名プロゴルフ選手<ゲーリー・プレーヤー>も、
多焦点眼内レンズの手術を受けています。
彼は、2007年、アメリカで開催されるマスターズ大会に参加する1週間前に老眼・白内障手術をして、
大会当日は、スコア79という素晴らしい結果を残しています。
この時受けた手術の感想をゲーリー・プレーヤー本人が語っています。
「手術の前の7年間は、本当に惨めだった。ゴルフを仕事としている者にとって眼は大切なのに、
フェアウェイやグリーンにのったボールが見えなかった。
それが手術をして別世界のように見えるようになった。私の眼は今、シャープに見える。
20歳に再び戻ったみたいだ。ラインも見えるし、距離もわかる。ゴルフがとても楽しい。
見えるということはなんて素晴らしいことだろう。この手術は私の人生に起こった最高の出来事のうちの
ひとつだ。パットのラインがクリアに見える、セカンドショットに使うクラブがわかる、
スコアカードが読める、ゴルフ以外でも人生全体が変わった。私のキャディは、プレーの時いつでも私が
「フェアウェイか、ボブ?」と尋ねたから、「フェアウェイ・ボブ」というニックネームをつけられていた。
それが今では私がボブに、「ボブ、ボールはフェアウェイだ、君にはみえるか?」と言っているのだよ。
マスターズに出場したのは、左目の手術をして1週間後だったからとても不安だった。
それが最初のホールでバーディーをとった2人のうちのひとりとなったのだ。
これにはとても勇気づけられたよ。
マスターズのようなメジャー・トーナメントで、出場する1週間前に手術をして、戦うことなんか
できるとは自分でも思ってはいなかった。
それがショットは79で、70歳にしてたくさんのプレーヤーをやっつけたよ。
手術をするのはみんな怖いものだし、私も怖くて気が進まなかった。でもやって本当によかったよ。
シンプルな手順で、奇蹟だよ。
手術後は多くの合併症は出ていないけれど、ひとつあるのは、街灯などの光の周りにハロー(光の輪)が
見えることだ。まだ左目の手術をしてから2ヶ月だからね。
光の輪は日に日に少なくなり、脳が順応してくるから、毎日良く見えるようになってきている。
驚いたことは、メガネやコンタクトレンズをしなくてもいいということだ。
エンジョイしていることは、孫達に座ってお話しを読んできかせてやることだよ。
これは私の最高の喜びだ。
(出典:http://www.rezoomiol.com、http://www.entani.com/hakunai/hakunai_operation.html)
アーノルド・パーマーやジャック・ニクラウスと共に、ビッグ3と並び称された、
あの、名プロゴルファーであるゲーリー・プレーヤーも多焦点眼内レンズの手術を受けていたんですね。