白内障とは?(3)
「白内障とは?」では、
白内障という症状の説明に加えて、白内障の原因について説明しました。
「白内障とは?(2)」では、
白内障の治療方法が症状の進行具合によって異なってくる、
ということと、具体的治療法について説明しました。
では、「白内障とは?(2)」の続きです。
前回の記事で、白内障が進行し生活に不便を感じだしたら、一般的に「超音波乳化吸引術」という手術で、
眼内レンズを挿入する手術が行われます、と書きました。
じつは一口に眼内レンズ(人工水晶体)と言っても、いろんなタイプのレンズがあります。
また最近の眼内レンズは、メガネやコンタクトのように度数も入れられるので、
白内障の治療とともに近視や遠視、乱視などの矯正も同時に行えます。
さらに、眼内レンズは半永久的にレンズ交換やメンテを行う必要はありません。
(※小さいお子さんの場合でも眼内レンズの挿入手術は可能です。ただし、2歳未満の場合や他に合併症がある場合は手術ができないケースもあります。)
眼内レンズの素材ですが、最近は柔らかいアクリルレンズで作られるようになりました。
アクリルレンズは柔らかいので3mm弱に小さく折りたたんだ状態にして眼内に挿入可能なので、
縫合する必要もないほど小さな切開傷で済み、手術後に合併症を起こす危険は大変少なくなっています。
眼内レンズの種類は大きく4種類に分けることができます。
1:単焦点眼内レンズ
2:多焦点眼内レンズ
3:多焦点調節可能眼内レンズ
4:調節可能眼内レンズ