緑内障とは?(12)
前の記事「緑内障とは?(11)」では、
緑内障の手術による治療方法について、主に行われている
・線維柱帯切開術(トラベクロトミー)
・線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)
の2種類の手術方法について解説しました。
それでは解説の続きになります。
・緑内障の手術時間について:
緑内障の手術時間は概ね60~90分で終了します。
レーザー治療の場合は数分で終了することから比べると、
手術時間は長いと言えるかも知れません。
・緑内障の手術の痛みについて:
局所麻酔(点眼と注射を使用)を行いますので、手術中の痛みはほとんど無いか、あってもごく軽度です。
・緑内障の手術の入院期間について:
入院期間は、概ね7~10日のケースが多いですが、眼圧の経過を観察して状態が安定してからの退院になります。
レーザー治療の場合は入院する必要が無かったことに比べると、
やはり手術はかなり普段の生活に影響が生じてしまうことになります。
・緑内障の手術の退院後について
無事に退院した後も、注意すべきことがあります。
具体的には、<眼に水をいれない>、<目薬を忘れない>などです。
とくに、<眼に水をいれない>ことは大切で、手術後1~2週間は、
洗顔を止めて顔をタオルで拭く程度にした方がいいと思います。
同じ理由から、洗髪にも注意が必要で、美容院などで仰向けの状態で洗ってもらうほうがいいかも知れません。
また、タバコを吸われる方には医師から禁煙するように指導があると思います。
他にも、スポーツやクルマの運転、パソコンの使用など、
細かいことで不自由を感じることがあるかも知れませんが、
不明な点については、なんでも医師と相談して指導をしてもらうことが大切です。
■その他
緑内障は手術が済んでも、それで治療が終わったことにはなりません。
辛抱強く通院治療を続けることが重要ですので、引き続き医師の指示に従って
定期的な診察治療を心がけてください。