緑内障とは?(6)
前の記事「緑内障とは?(5)」の中で、
「緑内障の症状の進行スピードは大変緩やかであり、
通常は両方の目で見ているので、片方の視野(見え方)に異常があってももう一方の目がカバーしてしまって
なかなか気づきにくいという問題があります。
自分が緑内障であることに気づきにくいというのは大きな問題ですが、
解決策の1つとして、自分の『眼圧』を知っておくという方法があります。」
と述べました。
そして、実際に緑内障の患者さんにとっては、自分の眼圧値を知っておくことが重要とされています。
緑内障は、日本緑内障学会のガイドライン(第三版)では、
「視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である」
と説明されているとおり、眼圧を低下させることで緑内障を発症するリスクが下がることが知られています。
また、緑内障を発症した場合でも、眼圧を低下させることで症状が進行するリスクを低くすることができる、とされています。
なので、緑内障を予防するという視点からも、自分の眼圧がどれくらいの値なのか、
知っておくことは大変重要な意味を持ってきます。
自分の眼圧を知るには、眼科で検査して貰うことになります。
ちなみに眼圧を検査する方法(測定器)には、
眼に少量の空気を吹き付けるなど、いくつか種類がありますが、
とくにどれとこだわる必要はありません。
検査自体は、1~2分足らずで終了してしまう簡単な検査です。