緑内障とは?(4)
前回の記事で、
「緑内障の症状には、
・視野の中に暗点(見えない部分)ができる
・視野が狭くなる
などの症状が一般的ですが、症状の進行スピードが緩やかで、
さらに、通常は両方の目で見ていますので、視野(見え方)に異常があってもなかなか気づきにくいという場合が殆どなんです。」
と書きましたが、緑内障の症状の中には"急性緑内障発作"と呼ばれるものもあり、
この場合は、眼痛や目のかすみの他にも、頭痛や吐き気を自覚することもあります。
この急性緑内障発作の場合は、大変苦しく、視野も急速に悪化しますので自覚症状もハッキリしているので、
早めに病院を受診して適切な治療を受けることが重要です。
いづれにしても、緑内障の症状は<一方通行>のみで、
治療を受けることで視野や視力を元の状態に戻すことはできないのが現実です。
眼科専門病院で行われる治療も、緑内障の進行スピードを抑えるもので、
視野や視力を元の状態に戻すためのものではないんです。
つまり、緑内障の治療で、視野や視力を改善することはできないということを、しっかり認識しておくことが重要です。
最近の医療技術の進歩により、『緑内障=即、失明』というイメージは少し古くなりつつありますが、
それでも、緑内障は、今なお失明の危険があるコワイ眼病ということには変わりが有りません。
なので、緑内障が一体どんな病気なのか知っておくこと、とくに、
緑内障の治療を受けても、視野や視力を元の状態に戻すことはできないという現実を理解しておくことは大変重要だと感じます。