飛蚊症って失明するの?それとも心配ないの?
飛蚊症(ひぶんしょう)の大部分は、老化や加齢などの生理的変化が原因で発症するもので、
心配する必要はありませんので、安心して下さい。
ただし、網膜剥離(もうまくはくり)などの深刻な目の病気の初期症状として飛蚊症が発症しているケースもあることは事実です。
そして、網膜剥離の場合は早期の治療が大切で、手遅れになると最悪、失明の危険性もあります。
なので、「飛蚊症は失明する恐れがある」というのも本当ですし、
「飛蚊症は心配ない」というのも、どちらも本当のことだと言えます。
せっかくなので、もう少し詳しく飛蚊症について見てみましょう。
飛蚊症(ひぶんしょう)とは、青空や白い壁などを見ている時に、
まるで眼前の空中を「糸くず」や「小さな虫」「黒い斑点」が飛び回っているかのように見える状態のことをいいます。
丁度、夏になると出現する、あのうっとおしい虫である『蚊(モスキート・mosquito)』が、
血を求めて自分の周囲を飛び回っている状態にそっくりなことが、
飛蚊症(ひぶんしょう)という病名の由来になっています。
そして、飛蚊症の原因は、
・「生理的」なもの
・「病的」なもの
に分類できて、
・「生理的」なものが原因の場合は、とくに治療は必要ではありません。
・「病的」なものが原因の場合は、治療が必要です。
・「生理的」なものが原因の飛蚊症を「生理的飛蚊症」と呼び、加齢やストレス、目の疲れなどが引き起こすとされていますが、それほど心配はありません。
・「病的」なものが原因の場合、網膜裂孔や網膜剥離、硝子体出血、ぶどう膜炎などの眼病の一症状である可能性がありますので眼科を受診する必要があります。
<飛蚊症って失明するの?それとも心配ないの?|まとめ>
飛蚊症の症状を自覚したら、一度、眼科を受診して検査をしてもらいましょう。
多くの場合は、心配する必要はありませんので安心することができます。
仮に、治療が必要な目の病気であっても、今は治療法があるので早めの受診が大切になってきます。